雨と水仙 [ポーセリンペイント]
春の雨が降る季節になってきました。
この季節に一日中しとしと降る雨は、春の予兆を含んでいて好きです。
銀色の重たい空から、まるで春の種が降ってくるように
雨で潤った大地からは、緑が次々と芽吹いてきて、
この静かなエネルギーは、私にも波及し
なにか特別なことがあるわけではないけれど、気持がそわそわとしてきます。
黒く湿った土からは、水仙の芽が空に向かってまっすぐに伸びていきます。
水仙の凛とした姿に
冬の間に固まってしまった自分の気持と背筋をピッと伸ばさなくちゃ!!と
すっと伸びた茎を見習います(笑)
何年も前になりますが、自分の好きないろいろな水仙をとり混ぜて描いた絵です。
頭の中に入っている水仙のいろいろな姿を想像しながら、
花を上に向かせたり、後ろに向かせたりしながら
組み合わせて絵を作りあげていく作業は、とても楽しい時間です。
水仙の花も子供のころから、身近にある花でした。
母が植えた水仙は、なぜか野菜などを植えてある畑の前にあり、
その水仙は畝にして植えられ、一列に並んでいました。
花が終わった水仙の葉は、まるでニラのような姿で野菜畑の
葉っぱだけになっても他の野菜たちの一番前で 「私は花です!!」 と言うように
なんだかすましていたような気がします。
(^-^)花のプライド!?